●葦の浮船(1984年)監督:野村孝 脚本:橋本綾
出演:渡瀬恒彦(40)、坂口良子(29)、津川雅彦(44)、山口果林(37)
今月は
チャンネル銀河で待望の
「真田太平記」の放送が始まり、久々に私も恒様フィーバー!
ちょうど
東映チャンネルの松本清張特集で「葦の浮船」という恒様主演ドラマが放映されたので、さっそく見てみました。
以下、東映チャンネルのサイトよりあらすじコピペ↓
折戸と小関は同じ大学の助教授だが性格は正反対。折戸は秀才型で著作物も売れ、羽振りがいい。おまけに上背もあり、既婚者ながら絶えず女性と関係を持っている。一方、小関は折戸に比べると才能が劣ると自認しており、独身で女性には奥手である。ある日、小関は飛騨の古寺で達子という知的な美貌の女性と知り合う。しかし、小関は何の行動も出来なかった。(中略)折戸は、今の交際相手で、25歳の人妻・幸子と別れる機会を狙っていたのだが・・・。(※放送されたものと微妙に違う部分は省略しました)
* * * * *
大学の助教授・小関役の恒様(こんな役初めて見た!)、今2時間ドラマでよくやってる役の原型みたいな? 事件の傍観者的な役どころでした。
研究一筋だから人付き合いが苦手で感情表現も不器用、だけど根は優しいというキャラクター。これがギャップ萌えってヤツですか! まったくけしからんよ!
ヒロインの達子(坂口良子)は、はじめ恒様のことを「なんかぶっきらぼうなヤツ」って思ってるんだけど、話してみると印象がどんどん変わっていくっていう……。私もかんっぜんに坂口良子目線になって見てましたわ〜♥
出会いは雪の山寺で、タクシーが来ないから二人で雪の坂道を降りていくことになるんだけど、恒様がずんずん行っちゃうんで、坂口良子はずっと彼の背中を見てるわけ。その
「背中」があとのほうでもちょいちょいキーとして出てきて、こりゃ後ろから抱きつきたくなるね!と大興奮。
あと、達子が小関と幼馴染の
折戸(津川雅彦)の友情に嫉妬して「私なんかまだ半年の付き合いだからなー」ってふくれると、「半年が20年に勝つことだってあるよ」って
頭ポンってするシーンがあって。
ギャー!!と転がりまくった。頭ポンって…頭ポンって…た・ま・ら・ん!!!!!
しかも、こんだけ坂口良子が“好き好き”アピールしてるのに、頭ポンってして部屋から出て行っちゃうんですよ〜もー恒様ったら気を持たせるのがおじょうず!!
それから、改めて言わせてもらうが
声もたまらん! 古寺で見つけた昔の史料について僧侶相手にとうとうと語るシーンがあって、なぜか切りかえしなしでずっと恒様のアップなんだけど、こんな説明するだけのシーンも、この声だからこそもつんだなぁと。「もっと聞いていたいわ〜」とうっとりしちゃいました♥
* * * * *
主人公やその周辺が事件を起こす話ではなくあくまで目撃者なんで、サスペンスとしてはちょっと物足りないカンジ。
折戸と幸子(山口果林)のW不倫カップルが連れ込み旅館で殺人を目撃したことから展開していく話なんだけど、幸子や達子がその事件をきっかけに女としての自分の生き方を見つめなおしていくみたいなところがだんだんメインになってくんで、“あ、そういう話だったのね”、と肩透かしを食らった気分でした。それはそれで、ドラマとしては、ま、面白かったんですけど。
設定的に、最初小関は華やかな折戸に引け目を感じてる(ように周囲には見えている)ってことらしいんですが、恒様がやるとどう見たって小関のほうが余裕があって飄々としてて度量がでかい感アリアリで。最後の最後に、折戸が「実は俺のほうが、ずっとあいつにコンプレックスを持ってたんだ」みたいなことを妻に打ち明けるんですが、そこに意外性がなくて残念でしたね。キャスティングによってはもっと「えっそうだったの!」って感じになったと思うんですが。
恒様の堂々たる様が裏目に出るという意味では、
『皇帝のいない八月』と同じかなぁ。えー山本薩夫の映画なのに右翼がかっこよく見えるーっていう。
かっこよすぎるのも罪ですねぇ。