ADMIN TITLE LIST
ちょっともう〜、東京国際映画祭ったら、私の知らぬ間に「昭和残侠伝」の上映&トークショーなんてやってたのね!
しかも、池部良サマがトークゲスト予定だったとは…うわああなんでノーチェックだったんだろう!(池部氏、けっきょく風邪で欠席されたそうで、ちょっと心配)
上映されたのは「ニッポン・シネマ・クラシック」部門で、今回は“不滅のスター競演(男優編)”というテーマだったそうです。「残侠伝」や「忠臣蔵」はともかく、他はテーマに沿ってるんだかなんだかよくわからんラインナップですが…。
東京国際映画祭といえば、数年前、レッドカーペットの健さんを見逃したこともあったなぁ…。なんか相性が悪いっつーか、まあチェックしてない自分が悪いんですけど。トホホ。
↓は池部氏の代わりにトークした澤井信一郎監督の記事

●『昭和残侠伝』シリーズ支えたのは池部良(Variety Japan)
http://www.varietyjapan.com/news/movie_dom/2k1u7d00000f9u53.html

さあ、12月の山下耕作特集@ラピュタ阿佐ヶ谷は頑張るぞー!

追記:検索していたら、山下耕作特集のチラシ画像が出てきました(このメインビジュアルは確か「日本女侠伝 血斗乱れ花」のドキドキ告白シーンですよね!) やっぱ健さんカッコイイよぉーヽ(´∀`)ノ


『次郎長三国志』(2008年/角川)
監督:マキノ雅彦 脚本:大森寿美男
出演:中井貴一、鈴木京香、岸部一徳、佐藤浩市
2008年9月20日公開

 不安半分期待半分だったものの、細かいことを置いておけば、とりあえずは126分という時間を感じさせない楽しい娯楽映画になっていた。観る前はキャストに違和感ありまくりで、法印大五郎なんか「お願いだからCGで田中春男を甦らせて!」とまで思ったけど、笹野高史も意外と悪くなかったなぁ。

 さて、'50年代・'60年代のマキノ雅弘版は、何部にも分かれているということもあって、必ずしも1本の映画の中で次郎長一家が悪玉と遭い、彼らを倒すまでが描かれているというわけではなかった。むしろ一家の面々が酒飲んでわちゃわちゃ戯れているシーンがほとんどで、それを眺めているのが楽しいというか…。
 今回ももちろんそういう男子校的グループものとしての要素はあるけれど、全体的に年齢が高めなので皆もうちょっとオトナな感じ。それよりも、オーソドックスな任侠映画としての色が強めだったように思う。1人デカい敵を設定して、そのラスボスとの対決に向けて後半盛り上がっていくという作り。そこに次郎長とお蝶の夫婦愛を絡めてとっつきやすい風にもなっている。
 しかし気になるのはメインキャストの年齢層。やはり旧作と比べて全体的にちょい年齢高すぎでは?と気になったので、東宝版・東映版・最新版の役者の年齢を調べてみた。一部ちゃんとした年齢がわからない人がいます、ごめんなさい。それから、今回の北村一輝。役名は小政だけど、原作の小政と三五郎を合わせたキャラクターになっているそうである。

次郎長年齢比較

 こう見てみると、東映版とは特に差が目立つ。まぁこれはあくまで役者の年齢であって、設定では次郎長は30半ばぐらいなイメージなのかもしれないけれど。
 でも脚本は高めの年齢を意識しているのか、今回の次郎長は、わりあいしっかりした親分さんになっていた。小堀明男の場合「ほっとけないなぁ」って思わせるような親分だったけど、中井貴一は「ついていきたい」と思わせるような親分。なぜついていきたいと思えるのか、それがわかるような石松とのやり取りもあり。ここは今作オリジナルのいいシーンだった。

 ところで、先日、何気なく見ていたクイズ番組に、この映画の宣伝で津川雅彦長門裕之が出てきてビックリ。おじいちゃんたち大丈夫かしら、と思わず見入ってしまった。
 時間内に漢字の読みをキーボードに打ち込んでいくクイズでは、やはりキータッチが間に合わず失格になる次郎長チーム。もう〜こんな大変なことさせないでよぉと、見ていて思わず孫のような気持ちに…。それにしても、とりあえず長門裕之が元気そうでホッとした。
 だって、映画の中の長門裕之はそれはもう年老いていて、'60年代の長門裕之ばかり見ている身としてはちょっぴり衝撃だったのだ。しかしこの人の芸暦ももう70年近いのだし、考えてみれば、東宝版から最新版まですべてに出演している唯一の役者なのである。東宝版ではいちばんあとから一家に加わる町の不良少年みたいな役だったのに対し、今回は鬼吉の老いた父親役! つくづく時の流れを感じるわけである。

 思えば、最初の東宝版からもう56年。古くさい、理解できないと言われかねないようなジャンルの作品でありながら、こうして56年経ってもちゃんと頑張って甦らせようとする津川雅彦の姿勢は評価したいと思う。
 殺陣については何も言うまい。あと音楽もまったく好みじゃなかった…。しかし何よりわたしゃ、長門・津川兄弟が慣れないクイズ番組に出てまで宣伝するその心意気を買いたいね! 細かいことを言い出せばきりがないけど、「次郎長三国志」入門としては悪くないと思うのだ。大政の落ち着いた忠実ぶり、法印さんのずうずうしいけどどこか憎めない愛嬌、鬼吉綱五郎の子供じみた掛け合い、やんちゃな石松の純粋さ。次郎長一家のみんなが活き活きしてりゃーそれでいいじゃんと思ってしまう私なんかは、この辺がちゃんと押さえてあったので、じゅうぶん満足。
 ただ、地味なんだよね。キャラものとしてはキャストが渋すぎる。東映版ぐらいのバランスで、一家の中にあと1人か2人、華のあるスターがいればなぁと個人的には残念に思うところだった。


もう放送終わってしまってから書くのもナンですが……『待っていた用心棒』面白かった!!
見るだけで保存しなくていいやとか思っててゴメン! つーかめちゃめちゃ後悔!
慌てて10話から保存しはじめたんだけど……次再放送いつっスかね!? 1〜9話録画したいよおお!

メイン4人ってバランス悪くね?とか思ってたんだけど、イイ!イイよ! 4人組、アリ!おおいにアリ!
まず野良犬(伊藤雄之助)
直近観た雄之助映画が『気違い部落』だったもんで、もう怪優のイメージしかなかったわけだが、あのコワモテに独特の台詞回しがたまらん。
パッと見コワそう、でも心根は優しく、いかにも過去に修羅場くぐってそうな哀愁背負いつつユーモラスさもあり、みたいな! うまく表現できないけど、伊藤雄之助にしか出せない味だわ〜。

次に品田万平(左右田一平)
万平タンの魅力は前にも語ったけど、『待っていた〜』では野良犬とのやり取りがとぼけててかわいいの〜。
外見が良くないものほど中身はいい、というような会話で、「例えばおぬしなども……。フフ、あとは言わぬが花というやつかな」なんて野良犬にからかわれ、「技あり!」とノリかけて「……あまりいい気はしないな」と憮然とする万平タン……可愛すぎる! 勝手に働き出した飯屋「花ふじ」でマスコットおじさんみたいになってるのも良かった。あーほんと癒しキャラだわ♪ でもここぞというときには頼りになるところがさすがですね! 「早く逃げなさい」とか「言うとおりにしなさい」とか、「○○しなさい」って、あのいつもの口調で万平タンに言われてみたいわ〜♥

そして捨て犬(島田順司)狂犬(高橋俊行)
なんかこの2人はいつも一緒なのでセットなイメージ。
『天を斬る』『俺は用心棒』と見てきたけど、島田順司は捨て犬が一番ステキ。(いや、『帰って来た用心棒』見はじめて田島くんもカワイイ!と思いましたが…) 悪ぶってるけど、どっか悪になりきれてない育ちのよさみたいなのが見えますよねぇ。凛としていて美しいというか……決して正統派二枚目じゃないのにかっこいいから不思議。
狂犬は、言うほど“狂犬”じゃないよな。腹減ってると機嫌が悪いってぐらいで、女子供には優しいし、のほほんとしてるし、何かっつーと「おぬし(捨て犬)にまかせる」だし。言葉少なに隅のほうでふっと笑ってるの見るとときめいちゃうわ〜。
職探しを捨て犬にまかせて狂犬は昼間っから居酒屋で酒飲んでる、というシーン。あ、2人の間では狂犬のほうが上というか主導権握ってるのかな?と思いきや、職探しから戻ってきた捨て犬が狂犬にひと言、「待たせたな。まあ、おぬしなら朝まで待っていそうだが」。このセリフ聞いて、狂犬っていうより忠犬じゃねーか?と思いました。そんなカワイイ奴です(顔立ちはくっきりした男前だけど)。

まあこんな感じで4人ともとっても魅力的なので、どのエピソードも楽しくてたまらんのです。これ、事件とかなしで、1話まるまる「花ふじ」あたりで4人ぐだぐだ喋ってるだけでも面白そうだよなぁ。
18話で伊藤雄之助は退場しますが(ああああ残念!)、代わりにすげぇ凄味のある若富先生が出てきまして、それはそれでよかったです。さすがの台詞回しで、貫禄ありあり。彼に比べりゃ捨て犬も狂犬も全然ワルじゃないよね! モノクロなので時代感覚がよくわからなくなりますが、68年の作品だから、実は『博奕打ち 総長賭博』と同じ年なんですよね〜、びっくり。


今月の、東映チャンネル「不良番長」スポット番宣で、「俺はね、まだ不良番長だ。70にして不良番長! 番長は俺!」と高らかに宣言していた梅宮辰夫先生(1938年生まれの70歳!)
いや〜、頼もしいですねぇ。
「顔が若返ったら、またやりたいね」なんつってたけど、まだ全然“おじいさん”感がないから、ホントに「不良番長リターンズ」できると思うんだけどなー。
で、辰兄ィといえば、去年、シネマヴェーラで上映された丹波哲郎追悼特集にてステキな映画を観たのを思い出したので、ちょっと感想など。

決着(1967年/東映)
監督:石井輝男 脚本:内田弘三、石井輝男
出演:梅宮辰夫、吉田輝雄、嵐 寛寿郎、大木 実、丹波哲郎

決着大筋ではわりあい古典的な任侠映画イズムを守りながら、ところどころに石井輝男らしいとぼけた感じが出ていて非常に楽しい一品。「網走番外地」シリーズ真っ最中で、まだ異常性愛路線にいく前の67年作品です。

冒頭、子分たちがずらっと居並ぶ和室で、重々しく告げるアラカン親分
「今日、おめえたちに集まってもらったのはほかでもない。いよいよおめえたちに命を預けてもらうときがきた」。
こりゃでかい出入りだぞ、といきりたつ子分たち。「して、相手はどこの組のもんで!?」
アラカン「うむ、手ごわい相手だぞ。蒋介石といってな、支那の大親分だ」

子分たちはビックリ、我々観客は爆笑の渦。いや〜、サイコーの掴みですね。

そしてタイトルが出て、オープニングのスタッフ・キャストクレジットの間に、あっというまに時間が経って(つまり戦争〜終戦〜戦後となる)、映画本編の始まりはなんと昭和42年という設定。なんつー大胆な省略。

梅宮辰夫はまだギリギリやせてた頃でやんちゃぶりが可愛いし、吉田輝雄は2番手ながらもほぼ主役並の扱いで、カッコイイ弟想いの兄貴分だったし、丹波哲郎はソフト帽をかぶったニヒルな殺し屋で、ONE&ONLYな魅力満載だし…と、相変わらずぴたりハマった配役に感心。
『昭和極道史』の感想で梅宮の役柄についてボヤいたけど、この『決着』とか『実録・私設銀座警察』みたいなのが“梅宮辰夫の正しい使い方”だよなぁとつくづく思いますね。お調子者で愛嬌があって女にだらしないという…(結局「不良番長」なのか)。

あと個人的な好みで言えば、兄弟分の絆の描き方が濃いのがイイ♥ 普段、ほかの映画でそんなに梅宮辰夫にときめいたことはないけど、吉田輝雄とサラシ巻くシーンなんかほんのりエロくて良かったなぁ。ラスト、死んでしまった吉田輝雄に取りすがって「死んじゃやだよぉ、兄貴ぃ、生き返ってくれよぉ! 死んじゃやだ〜」と号泣するとこなんてかわいすぎだろ! 任侠映画でこんな子供みたいな駄々こねる主人公、初めて見たぞ!


『不良番長 出たとこ勝負』(1970年/東映)
監督:内藤 誠 脚本:山本英明、松本 功
出演:梅宮辰夫、谷 隼人、渡瀬恒彦、待田京介、山城新伍

 梅宮辰夫を筆頭に、安岡力也とか谷 隼人とかイケメンがいっぱい出てるけど、“男前が揃ってる”感は薄い。何しろゆるいですからね〜〜。カポネ団ってほんとにアホ(でもカワイイ)。しかし、ずーっと皆でわいわいやってるので最後までそのノリでいくのかと思いきや、クライマックスの撃ち合いで仲間の何人かが死んでしまうのにはビックリでした。
 さて、今作の渡瀬恒彦は、カポネ団の一員ではなく、一行が道中でちょくちょく出会うカウボーイスタイルの青年。“あんちゃん、何者じゃい”と訊かれて、「噂のジョーってんだ。皆が呼んでるぜ」なーんて答えちゃうような、ちょっぴりキザなさわやか青年の役! 同じ年の『ずべ公番長 東京流れ者』でもこんな感じの役だったんですが、デビュー当初はまだ狂犬イメージじゃなかったんでしょうか。
 しかし、カウボーイの格好なんて初だよおお、しかもクライマックスでは背中にドスなんか差しちゃってカッコイイ!! ほかの映画でも思ったんだけど、渡瀬恒彦が長ドスで相手をズバスバ斬っていくときの、ちょっと腰を落とした構え方がすごくイイんだよなぁ。今回、それが一瞬しか映らなくて残念でした。
出たとこ勝負←ピストルも使うよ!
 それにしても、山城新伍がやっぱり可笑しいよね。「番長だか皿屋敷だか知らんけど」ってぼやきにゃ笑ったよ。殴り込みに行く前の、「ワイらのドタマはな、いっぺんネジ巻いたら止まらんのじゃい!」というセリフは、かっこよかったけど。

 そういえば、前に「映画秘宝」のインタビューで梅宮辰夫が、“『不良番長』のメンバーで六本木を歩いてたら、先頭を歩いている渡瀬がサラリーマンと喧嘩を始めてしまった。自分はマズイと思っていたのに、一緒にいた大原麗子はさらに安岡力也にも加わるようにけしかけた”みたいな話(うろ覚え)をしてました。映画の中の不良番長よりよっぽど渡瀬恒彦のほうが不良で番長な気がします。



| HOME | Next

Design by mi104c.
Copyright © 2008 天邊星 tian bian star, All rights reserved.
[PR] 英会話 生命保険 アルバイト 1GB!FC2ブログ(blog)